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■■■■月刊 FOODWORLDメールマガジン
VOL.098(2022年 4月号) 株式会社イーエスケイ
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平素よりお世話になっております。
日頃お世話になっておりますお客様や情報交流のある皆様向けに当社オリジナルのメールマガジンを発行しております。
このメールは、お世話になったお客様、及びお名刺交換させて頂いたお客様、当社パートナーの皆様にお送りしています。
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1.業界ニュース
2.FOODWORLDトピックス 今月のテーマ「FOODWORLDにおける見込情報の有効活用」
3.今月のTips動画
4.編集後記
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1.業界ニュース
(1) 原料原産地表示
原料原産地表示の対応はおすみでしょうか。2022年4月より完全適用となります。
過去の偽装事件などを受けて厳しくなっていますので再確認をお願いします。
また、春に新しいスタッフを迎える場合、公開されている教材を上手く利用してみてはいかがでしょうか。
【日本惣菜協会】(注意喚起)2022年4月1日より新たな原料原産地表示制度が完全適用となります
https://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/news/20220207/
【食品産業センター】【農林水産省からのお知らせ】食品事業者の表示適正化に向けた取組を支援する テキスト及び紹介動画を作成しました
https://www.shokusan.or.jp/news/5093/
【全国スーパーマーケット協会】【消費者庁】食品表示基準、Q&Aの改正(食品添加物不使用表示に関するガイドライン策定、あさり・しいたけの原産地表示の考え方、遺伝子組み換え食品義務表示の変更など)
http://www.super.or.jp/?p=12543
(2) パート収入の現実
被扶養者の方々は食品作業の有力な担い手となっていると思います。
収入条件についておさらいしておきましょう。
時代背景的には「命短し恋せよ乙女、それがすんだら増やせよ年金」だそうです。説得力ありますね。
【日本経済新聞】消えゆく106万円の壁 女性に必要な「越える」意識
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB038C70T00C22A3000000/
【PRESIDENT_Online】「結局、一番トクする働き方はどれか」パート収入6つの”〇万円の壁”損益分岐点の最終結論
https://president.jp/articles/-/56042
(3) 詐欺行為に騙されないで
『対面での営業が制限されるコロナ禍は、だます側にとって「パクリ屋天国」ともいえる絶好の環境』とのことです。
悪い人達も経験を積んで巧妙化しているでしょうから、充分警戒して下さい。
【DIAMOND_online】年度末は「パクリ屋」が横行!詐欺会社の“三種の神器”にだまされない方法とは
https://diamond.jp/articles/-/293987
(4) コメが「日本の救世主」
去年くらいから原料や物流費の上げ基調に悩まされてきましたが、ウクライナでの戦争で決定的となりました。
加えて円安も進行中で、エネルギーも原材料も輸入に頼りきりの日本はピンチです。
そんな中、是非注目して欲しいのがお米です。
今後しばらくは、カロリーベースのコスパでは敵無しの穀物となるでしょう。
ただし、単純にご飯をたくさん食べようというだけでは同じことの繰り返しです。
将来を見据えて、この機会にお米のポテンシャルを再発見する色々な用途開発に全力で取り組むべきだと思います。日本のお米が高級食材として海外で広く売れるようになることを目指す絶好のチャンス到来だと思います。
【DIAMOND_online】食料品の値上げラッシュが続く中、コメが「日本の救世主」となり得る理由
https://diamond.jp/articles/-/299559
(5) 値上げと消費者動向
やや不謹慎ですが、戦争や疫病など異常事態の発生時は、消費財の値上げは受け入れられやすいと思います。
一方で消費者の不安は増大して生活防衛に走りがちです。
生鮮と違い加工食品はあまり頻繁には価格が変わらないのが商慣行ですが、そうも言っていられないでしょう。
安定供給のためにも、持ちつ持たれつ、サプライチェーン全体で価格に柔軟性を持たせる努力が必要とされていると思います。
【日本経済新聞】食品値上げ、店頭価格に浸透9割 物流費や原材料高騰で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC161610W2A310C2000000/
(全記事の閲覧には会員登録が必要です)
【朝日新聞】働く人の3割、「勤務日にランチ抜き」の経験 食品値上げでさらに…
https://www.asahi.com/articles/ASQ3X4VSGQ3JULEI001.html
(6) 総菜の技術革新とサステナビリティ
食品の美味しさの追求とサステナビリティは永遠の課題ですね。
総菜で言えば、食品ロスに効くということでは、冷凍>チルド>常温の順番でしょう。
一方で、エネルギー消費で言えば製造・保存・調理の全てにおいて多大なエネルギーを消費する冷凍が本当に永続できるのか?という課題もあります。
冷凍などの技術に頼りすぎて、伝統的な保存食の文化や技術が失われてしまうとすると、それはそれで問題があるようにも感じます。
・今何が消費者に求められているか?
・企業としてサステナビリティにどう対応すべきか?
・自社が利用できる可能性のある技術革新は?
に目配りしながら美味しさを追求することが求められると思います。
【東洋経済ONLINE】コンビニ弁当で密かに「チルド化」が進む納得理由
https://toyokeizai.net/articles/-/514528
(7) 「コンビニ」店内調理
前項と関連しますが、コンビニで店内調理を模索する動きがあるとのことです。
過去にも同じ挑戦があったと思います。
コーヒーは何度目かの挑戦で成功し、今ではすっかり定着しました。
店内調理は?どうなるでしょうか?
【デイリー新潮】セコマ、ローソン、さくらみくら… 弁当チェーンを揺るがす「コンビニ」店内調理の秘密兵器は
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/02210559/?all=1
【ITmediaビジネス】なぜ群馬に“謎コンビニ”ができたのか ゼンショー「実験店舗」の正体
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2202/15/news057.html
(8) DX(デジタル・トランスフォーメーション)
AIとか大げさなシステム導入とかでなくても、IT技術革新(DX)の効能はあります。
一見するとほんの小さな小さな便利のようだけれども、意外と効果を生む絶妙な使い方に出会うと、「上手いな!」と感心します。
自分だけが自分のために大げさな投資をするのではなく、みんながちょっとづつ負担してくれているスマホなどを上手く利用したりして、お互いのメリットを追求しているようなケースです。
ご紹介する記事は会員登録が無いと全文見れませんが、無料で見られる範囲で読んでいただきたい内容は完結しているので、お気軽に目を通してみて下さい。
【日経ビジネス】ラーメン一杯4000円! 客単価向上に挑む米国飲食店の秘策
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00381/020800005/
(全記事の閲覧には会員登録が必要です)
(9) まるで朝ドラのヒロイン
NHKの朝の連続テレビ小説を観てるみたいで、爽快感があります。
動機が純粋で、それを実際に「何とかしよう」としちゃう行動力がすごいです。
【東洋経済ONLINE】チョコに惚れ、海を渡った23歳彼女の桁外れな挑戦
https://toyokeizai.net/articles/-/509781
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2.FOODWORLDトピックス
このコーナーは、FOODWORLDに関するイベントやトピックス、また各機能のご説明を毎月選定してご紹介いたします。
こんにちは。
4月号担当の「たぬき次郎」です。
今回は「FOODWORLDにおける見込情報の有効活用」についてご紹介したいと思います。
弁当・惣菜系の工場の多くは受注生産方式で運営されておりますが、注文は早くて2日前、中には当日出荷の直前まで確定が決まらないなんてユーザー様もいます。
受注生産では注文が確定しなければ当然、作る量が決まらない・使う量が決まらないなど、製造活動に大きな空白が生じてしまいますね。
実際、FOODWORLD(以下FW)を導入するユーザー様からは、この点を業務課題としている声を多く聞きます。
そのような未来の空白を埋める仕組みとしてFWにはちょっとした「見込機能」が備わっており、多くのユーザーで活用されていますが、活用方法は様々です。
今回はその見込機能の説明、というより、有効な見込情報の活用事例についてお話します。
近年ではAIによる需要予測システムを導入し、そこから工場の運営計画を立て、さらに人員計画までAIを使って自動的になんて工場もあるようです。
FWのお客様にも、AIとの連携によってそれに近いことを実現しようとしている例もありますが、そのような仕組みはなかなか簡単には導入できません。
やはり主流としては担当者が出荷の見込を立て、そこから別の担当者が人員を計画し、さらに別の人が発注を計画し、と各担当の判断が必須なのが実情ですね。
ではここで見込情報を活用したFWの運用例を紹介します。
まずは入口の「見込受注」。
FWにはAIによる需要予測なるモノはありませんが、過去の商品出荷ベースにて未来の見込みと想定することができます。
・過去の出荷実績又は出荷予測による見込設定
例えば、通常期であれば前週の同曜日の実績と同等、イベント期であれば去年の同一時期の実績相当と予測し、過去の情報を複写して見込とすることができます。
また、他の予測システムにて設定した見込情報を取り込むなど、入り口としてはいくつか方法があります。
もちろん、その情報に人の判断を付加できるよう入力(調整)も可能です。
まずは上記の様に入口として見込受注を設定し、これに対しレシピ展開/所要量計算をすることにより、製造や発注などの業務に余裕が生まれます。
●見込製造の指示
見込で製造指示をします。確定が来たらそれとの差分指示も。
●人員計画
事前に製造量を想定しておけば、人員計画も立てやすいですよね。
●事前発注
製造量が見通せるので、材料の使用量も然り。事前に発注計画が立てられますね。
このように先が見通せることによって出来る業務がたくさんあります。
通常と違う量の製造が見込まれる特売や、お盆・年末年始などの季節的なイベントにおいては、特に役立ちます。
確定情報による切羽詰まったギリギリの業務ではなく、見込情報を上手に活用して鼻歌交じりの余裕のある業務にしてみてはいかがでしょうか。
今回のポイント
・直前まで決まらない受注確定の代わりに、見込情報を活用
・不確定要素の大きい繁忙期でも円滑な事前の業務計画を
見込情報の運用イメージを動画に用意しましたのでご覧ください。
https://www.foodworld.jp/tips/tips-movies
FOODWORLD製品紹介はこちらもご覧下さい。
https://www.foodworld.jp/products
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3.今月のTips動画
FOODWORLDの便利な機能や使い方をトピックスのテーマに合わせて動画でご紹介します。
今月は「見込情報の活用でできる!製造・発注業務」です。
下記URLでご覧ください。
https://www.foodworld.jp/tips/tips-movies
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4.編集後記
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
「たぬき次郎」です。
4月になり暖かくなったと思ったところで、また寒の戻り・・・冬物の服をいつしまえばいいか悩んでいる今日このごろ、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
それでも辺りでは桜が咲き、わが社にも初々しい新たな社員が加わったことで、やっぱり春なんだなと実感しています。
4月と言えば新年度の始まりです。
思い返せば入社以来数十年が経ちまして、桜の木の下で入社式の記念写真を撮ったなぁと、同期としみじみ。
そう、こんな会話も、見た目も年齢も、立派なオジサンです。
そんなオジサンでも、やっぱり4月は「リセット」「始まり」のイメージのせいでしょうか、どこかキュッと身がしまる思いがします。
新入社員に負けないよう元気な1年のスタートを切ろうと胸に秘めつつ、今回はこれでおしまい。
最後に、
コロナでの不自由な毎日が続きますが、皆様も健康な日々をお過ごしくださいますよう。
それでは次回もお楽しみに。
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