月刊FOODWORLDメールマガジン2022年 4月号から抜粋
FOODWORLDにおける見込情報の有効活用
こんにちは。
4月号担当の「たぬき次郎」です。
今回は「FOODWORLDにおける見込情報の有効活用」についてご紹介したいと思います。
弁当・惣菜系の工場の多くは受注生産方式で運営されておりますが、注文は早くて2日前、中には当日出荷の直前まで確定が決まらないなんてユーザー様もいます。
受注生産では注文が確定しなければ当然、作る量が決まらない・使う量が決まらないなど、製造活動に大きな空白が生じてしまいますね。
実際、FOODWORLD(以下FW)を導入するユーザー様からは、この点を業務課題としている声を多く聞きます。
そのような未来の空白を埋める仕組みとしてFWにはちょっとした「見込機能」が備わっており、多くのユーザーで活用されていますが、活用方法は様々です。
今回はその見込機能の説明、というより、有効な見込情報の活用事例についてお話します。
近年ではAIによる需要予測システムを導入し、そこから工場の運営計画を立て、さらに人員計画までAIを使って自動的になんて工場もあるようです。
FWのお客様にも、AIとの連携によってそれに近いことを実現しようとしている例もありますが、そのような仕組みはなかなか簡単には導入できません。
やはり主流としては担当者が出荷の見込を立て、そこから別の担当者が人員を計画し、さらに別の人が発注を計画し、と各担当の判断が必須なのが実情ですね。
ではここで見込情報を活用したFWの運用例を紹介します。
まずは入口の「見込受注」。
FWにはAIによる需要予測なるモノはありませんが、過去の商品出荷ベースにて未来の見込みと想定することができます。
・過去の出荷実績又は出荷予測による見込設定
例えば、通常期であれば前週の同曜日の実績と同等、イベント期であれば去年の同一時期の実績相当と予測し、過去の情報を複写して見込とすることができます。
また、他の予測システムにて設定した見込情報を取り込むなど、入り口としてはいくつか方法があります。
もちろん、その情報に人の判断を付加できるよう入力(調整)も可能です。
まずは上記の様に入口として見込受注を設定し、これに対しレシピ展開/所要量計算をすることにより、製造や発注などの業務に余裕が生まれます。
●見込製造の指示
見込で製造指示をします。確定が来たらそれとの差分指示も。
●人員計画
事前に製造量を想定しておけば、人員計画も立てやすいですよね。
●事前発注
製造量が見通せるので、材料の使用量も然り。事前に発注計画が立てられますね。
このように先が見通せることによって出来る業務がたくさんあります。
通常と違う量の製造が見込まれる特売や、お盆・年末年始などの季節的なイベントにおいては、特に役立ちます。
確定情報による切羽詰まったギリギリの業務ではなく、見込情報を上手に活用して鼻歌交じりの余裕のある業務にしてみてはいかがでしょうか。
今回のポイント
・直前まで決まらない受注確定の代わりに、見込情報を活用
・不確定要素の大きい繁忙期でも円滑な事前の業務計画を
見込情報の運用イメージを動画に用意しましたのでご覧ください。
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