月刊FOODWORLDメールマガジン2021年 9月号から抜粋
FOODWORLDのレシピチェックポイント
こんにちは。9月号担当の「たぬき六郎」です。
今月は「FOODWORLDのレシピチェックポイント」についてご紹介いたします。
まず初めに、今回のトピックス内容は普段とは異なりFOODWORLDの運用に関する内容を中心に紹介いたします。
そのためFOODWORLDユーザーではない方には内容が伝わりにくい可能性のある点ご理解頂ければと思います。
FOODWORLDは受注・生産・仕入・在庫が一つのシステムで管理でき、それぞれの機能の根幹となっているのが「レシピ」の登録内容です。
各種機能に関わる登録がレシピに一元化されており管理しやすく便利な反面、あるレシピの登録ミスが色々な所に影響する事にも繋がっています。
FOODWORLDを最大限活かし、人・もの・金をコントロールして最大限のパフォーマンスを出すためには、レシピをしっかりと運用していくことがとても重要になります。
特に導入初期はシステムに慣れていないこともあり登録間違いが発生しやすく、間違いを見つけて修正していく作業が必須です。
そこで今回は、登録間違いが起きているレシピを発見するために日頃お客様にアドバイスをしているポイントをご紹介いたします。
【FOODWORLDでレシピの登録ミスを見つけるためにチェックしてほしいポイント】
●在庫の金額をチェックしレシピの異常を見つける
製造や仕入はレシピの登録内容に基づいて行われ在庫に反映されるので、レシピの登録ミスは在庫の異常として表れます。
そのためFOODWORLDの在庫問い合わせ画面にて、在庫金額の大きい材料や在庫金額が大きくマイナスになっている材料が注目すべき対象となります。
異常が起きている材料を見つけたら、次はその材料が関連するレシピの登録内容の確認を行います。
●異常が起きている材料を見つけた後の調べ方
1.異常が起きている材料を使用している品目を参照し、レシピ構成を確認する対象の材料を使用している品目をレシピ基本情報画面にて確認します。
レシピ基本情報画面ではまず「原価合計」の確認を行います。原価合計は使用している品目の金額を全て積み上げたものが表示されるため、構成のどこかに異常がある場合、積み上げた金額もまた異常値となります。
感覚的に把握している金額と原価合計が大きく異なるようなら、各構成品目の使用量や使用量設定の基準となる製造ロット数を確認して下さい。
特に製品レシピの場合は実際の原価金額と比べることで異常値かどうかを判断しやすいです。
2.レシピ構成に問題が無さそうなら、換算値を確認する
レシピ構成に関する設定は正しく行われているのに原価合計が異常値となっている場合は「換算値」を間違えて登録している可能性があります。
特に材料レシピは 仕入に関連する単位・在庫に関連する単位・製造に関連する単位 と一つの材料に対して3つの単位を定義し、単位間の換算値を正しく設定する必要があるなど、FOODWORLD導入時の操作説明でも力を入れて説明する部分(間違いやすい部分)です。
例えば「ごま」に関する換算値を考えた時、
・1ケース10袋、1袋1000g
といった登録をしなければいけないところ
・1ケース1袋、 1袋100g
と登録してしまった場合、
5ケース仕入れてもFOODWORLD上は5袋(500g)の在庫にしかなりません(例では50袋(50000g)の在庫が正解)。
上記例は極端ですが、換算値周りではこういったミスが起こりがちなため注意が必要です。
実際の画面を使った具体的な説明は動画をご覧ください
FOODWORLD導入時はこういった調査を日々行い、レシピを修正していく作業を担当者の方は行っていくこととなります。
FOODWORLDの運用に慣れて登録ミスが減っていくまで担当者の方は大変だと思いますが、弊社の方でも運用が軌道に乗るまでフォロー致しますのでご安心ください。
レシピがきちんと運用できるようになるとFOODWORLDが本来の性能を発揮でき、生産管理が上手く回り業績アップにつながると考えております。
今回ご紹介したような内容にピンとこなかった方もいるかと思いますが、
レシピやマスタのメンテナンスといった作業はFOODWORLDに限らず普段何気なく使用しているシステムやExcelでも存在するもので、
日々頑張って運用している縁の下の力持ちの方が必ずいらっしゃいます。そういった方の頑張りがきちんと成果として出るシステムを提供できればと思います。
FOODWORLD製品紹介はこちらもご覧下さい。
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