月刊FOODWORLDメールマガジン2022年 1月号から抜粋
AI技術とFOODWORLDへの活用
こんにちは。1月号担当の「たぬき一郎」です。
ちょっと前にも「食品業のAIについて(92号)」触れていましたが、今月は「AI技術とFOODWORLDへの活用」について少しお話しさせて頂きます。
昨今、テレビやニュースでも「AI」という言葉をよく耳にしますが、いまいち「何を言っているのか分からない」のが正直な所で、私もその部類です(笑)。
しかし今や想像を超えている事ばかりで「ついていけない!」と感じるほど進化しています。
まず、ほんの一例ですがどういった事にAIが使われているのか?簡単ですが業種別にご紹介します。
・製造業
部品や材料不足の発生予測による過剰在庫を回避をするために、余分な保管・ロジスティクス面(原料調達から販売までの流れ)の不要なコスト削減、また納期遅延によるトラブルや費用追加を低減し在庫標準化を実現。
・情報処理サービス業
MA(マーケティングオートメーション)ツールと連携したインサイドセールス(電話、メール、ビデオ会議システム等を用いて顧客とのコミュニケーションを行う)のターゲティングを行うために、スコアリングの高精度化によるアポイント率の向上やMAツールとの連携によりリアルタイムなスコアリングを実現。
・金融業
ローン契約におけるオンラインレンディング(会計データなどを元に与信モデルを作り、オンライン上で全ての手続きが完結する融資サービス)の為にAIとRPA(ロボティックス・プロセス・オートメーション)の組み合わせにより審査スピードを高速化、また目視審査の負担とコストを削減。
・小売業
商品の需要予測による食品ロス対策のために、担当者の経験に基づいた予測よりも予測精度が向上、予測時間の短縮・扱えるデータの増加により予測可能商品が増加、また過剰在庫・廃棄数の減少日用品でAIを使用。
と色々な業種・分野で「AI」が活躍しています。
さらに私たちの身近な電化製品を挙げてみると、
・衣類を全自動でたたむ家電、しかもAIが搭載されているため、衣類を仕分けして、家族別にたたんでしまっておくことが可能。
・説明書を見なくとも操作方法を順に教えてくれたり、献立に困ったときには旬な食材などからおすすめの料理を提案、また使用した履歴も蓄積して使用者の傾向を掴み提案することができる。
・「AIお洗濯ボタン」を押せば、様々なセンサーによって洗濯の仕方を判断し汚れの状態によって液体洗剤なのか粉末洗剤なのか、汚れがひどければ洗う時間を長く、など丁寧に細かく分けて洗濯してくれる。
・キッチンはどこか、リビングは?家という全体像を把握し、どこにどんなスペースが配置されているのかをインプットしていき、その場所が固い床なのか、絨毯なのかといった細かな情報までも学習し掃除の形態も変えていく。
・あなたの好みを学習しておすすめの番組を提案してくれたり、さらにビデオもあなたの好みに合わせて提案してくれる。
等々
様々な企業がAI搭載の家電開発に乗り出し、私たちの生活の中にその姿を見せはじめています。
これからもっと便利な世の中になりそうですね。
では食品工場で導入頂いているFOODWORLDで、その「AI」をどこでどのように活用できるのか?を少し考えてみました。
(1)製造する数の需要予測
前年や前月同日、同曜日、催事、天候 等々を条件に盛り込み製造計画数を導き出す
(2)人員配置(シフト管理)
日ごとの生産数に対して調理機械の能力を加味し、出退勤予定、個々の能力、他との相性を参考に、各部署の配置人数また社員、パートさんの名前までを導き出す
(3)過去実績データから見るリスク回避
FOODWORLDで蓄えている実績データ(受注数、出荷数、生産数、人員、製造時間、発注数、在庫数、または各原価 等)から、あらゆるデータを見て危険因子やその兆候を導き出す
上記で挙げた事が実現したら、人間が頭を悩ます事もなくなり非常に役に立つと思います。
しかしAIともなれば、膨大なデータをかき回して、人間が解析しても分からない、思いもよらないパターンで危険因子や兆候を導き出す、なんて事ができるはず?ですよね。
上記であげた機能は近い将来、少しでも近づけるよう当社も試行錯誤していきたいと思っています。
今回は上記(3)過去実績データから見るリスク回避の概要を簡単に動画にてご紹介しますので是非ご覧ください。
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