月刊FOODWORLDメールマガジン2021年 11月号から抜粋
FOODWORLDはクラウドで動くの?
こんにちは。11月号担当の「たぬき教授」です。
今月は「FOODWORLDはクラウドで動くの?」です。
1.FOODWORLDはクラウドで動くの?
最近は「クラウド」という言葉を日ごろより耳にするようになりました
お客様からも「FOODWORLDはAWSやAzureなどのクラウドで動くの?」と聞かれることが多くなりました。
結論から言えばFOODWORLDはクラウドでも動作します。
ですが、動作させるには少し条件があります。
2.どうやったら動くの?
通常、FOODWORLDはLAN上にクライアントとサーバーを配置する、オンプレミスという形態で運用して頂いています。
このクライアント・サーバーで動くFOODWORLDをクラウドで動かすには、クラウド上にデータベースサーバーを構築し、お客様のLANとクラウドをサイト間VPNという手法で結びます。
このサイト間VPNは、お客様のLAN環境上にルーターというネットワーク機器を設置し、クラウドが指定する条件で設定します。
するとLANとクラウドがインターネットを経由して接続されます。
これでLAN上のクライアントPC(FOODWORLD)が、クラウドのデータベースにアクセスできるようになります。
サイト間VPNはルーターが高速に通信をしてくれるので、オンプレミスと同様にFOODWORLDが動作します。
ですが、このサイト間VPNを実現するには、以下の2つが必要となります。
・ルーターはクラウドが指定する規格を満たした機種
・ルーターに割り当てる固定グローバルIPアドレス(プロバイダーとの契約が必要)
ルーターは、メーカーや機種で言語、設定方法が異なるので、知識を持ったネットワークエンジニアに依頼することになります。
3.クラウドのメリット、デメリット
【メリット】
・イニシャルコストが低い
クラウドはサーバーを手配する必要がありません。
サーバーの構成(CPUやメモリー)やOSのライセンス料などは月々のコンピューティング料金として請求されるので、イニシャルコストはかかりません。
逆にオンプレミスの場合、サーバーやOSのライセンスなどの購入が必要で、イニシャルコストは高くつきますが、月々のランニングコストは安くなります。
・拡張性が高い
データ量、ユーザー数の増加などでサーバーの負荷の大きくなっても、柔軟にリソース(CPUやメモリー)を追加できるのもクラウドの特長です。
・災害時のリスクが小さい
クラウドは各地の耐震設備が整ったデーターセンターで運用しているので、災害のリスクが小さいと言われています。
東日本大震災以降、BCP(Business continuity planning 事業継続計画)対策の一環として、クラウドが注目されるようになりました。
【デメリット】
・ランニングコストは高い
クラウドのランニングコストはコンピューティング料金(サーバーのOS、構成のスペックなど)と従量制料金(利用時間、データ転送量など)で請求額が決まります。
クラウドは利用していなくても稼働させておくだけで利用時間、データ転送量が上がっていきます。
サーバーを停止すれば従量制料金は下げられますが、受注データを取る時間が決まっていたり、夜間バッチが動いたりと、簡単にはサーバーを停止できないのが実情ではないでしょうか?
・大規模障害による業務停止
時々、ニュースにもなりますが、クラウドで大規模障害に巻き込まれると、回復するまで業務はストップしてしまいます。
その点、オンプレミスは手元に実機がありますので、トラブルが発生しても何らかの対処はできます。
システムを導入する場合、システムによって重要とするポイントが異なってくるため、どこに重点を置くかで選択が変わります。
クラウドとオンプレミス、それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解したうえで、自社に適しているのはどちらなのかを十分に検討されることをおすすめします。
専門用語が多くなってしまいましたが、動画で分かりやすく説明していますので合わせてご覧ください。
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