月刊FOODWORLDメールマガジン2016年 1月号から抜粋
NFCを利用した作業者情報の収集
こんにちは。1月号担当の「たぬき六郎」です。
今月は「NFCを利用した作業者情報の収集」についてご紹介いたします。
食品・その他に関わらず工場の稼働には「生産性」という言葉がつきものです。
- 商品が時間当たりどれくらいの売上・利益を出しているのか?
- 生産性が良い商品/悪い商品はなにか?またその原因は?
分析したいことは多々おありでしょうが、まずは「分析するためのデータ」が必要になります。
現在FOODWORLDでは生産実績の収集機能を検討中です。
タブレットなどの端末を、実績を収集したい単位に配置し【作業時間】【作業人数】【生産量】を都度入力していく事で生産性に関するデータを収集する仕組みを考えています。
また、製造情報をリアルタイムで入力することで、実績を進捗確認にも利用できます。
「現在生産が終わっている/遅れている」箇所を把握出来れば納期遵守に向けた素早い対応が可能です。
上記のような仕組みは実績収集に関するシステムであれば用意されていると思いますが、FOODWORLDでは加えてフードディフェンスの一助となる仕組みとして「NFCを利用した作業者情報の収集」を検討しています。
NFCとはNear Field Communication の頭文字をとったもので、日本語では「近距離無線通信」と言われ、10cmくらいの範囲で非接触で通信できるものについて定めた規格です。
「Suica」や「おサイフケータイ」をイメージして下さい。
カードをタッチ/かざすことで情報を読み取り、読み取った情報を元に処理を行う様な使い方をします。
NFCタグ(NFCで情報をやり取りできるICチップのついたシール)がインターネット通販などで手軽に購入できるので、カード等に張り付けて利用します。
実際の利用方法としては、社員情報(例えば社員番号)を記録したカード(NFC)を作業者全員に配布し、製造開始前に読み込ませます。
操作としてはカードをリーダーにかざしていくだけなので、画面操作で担当者を選ぶより手間なく正確に入力することができます。
問題が発生した際、いつ・誰が作ったものかを特定できる事とともに、日頃から製造作業者の実績収集を徹底することにより、食の安全を脅かす行為の抑止力へも繋がるかと思います。
現在はNFCタグが1枚当たり100円程度、情報を読み書きする機器も数千円で購入することができるため、導入に必要なハードについては昔よりも安価に用意ができるようになっています。
食の安心・安全について、対策しなければならないことは沢山あるかと思いますが、フードディフェンスに取り組みたい方の最初の一歩として、力を発揮できると考えます。
NFCを利用した実績入力のイメージは動画にてご確認下さい。
実績収集についてご検討の際はぜひご相談頂ければと思います。
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