月刊FOODWORLDメールマガジン2014年1月号から抜粋
トレーサビリティ
こんにちは。1月号担当の「たぬき次郎」です。
今月は「トレーサビリティ」について紹介します。
【トレーサビリティとは】
食品がいつ、どこで作られ、どのような経路で食卓に届いたかという生産履歴を明らかにする仕組みの事で、BSEの発生に対応して牛肉に関しては義務化されました。今後はその他加工品にも適用される見込みです。
現在、FOODWORLDユーザーの業種としては弁当総菜の加工業が多数を占めており、多くのお客様では簡易的に紙などで記録しているようです。
中にはいち早くトレーサビリティを運用しているお客様もいます。
では、FOODWORLDのトレーサビリティ機能とはどのようなものかを簡単に紹介します。
1『出荷商品から遡って、製造履歴さらには入荷履歴までを追跡できる』
もし、消費者が購入した弁当の具材の一部に異常が見られ問い合わせがあった場合、それがどの段階で起こったものか、またいつ入荷した材料ロットを使用したかなどを追跡し、異常や事故の原因究明に役立ちます。
2『入荷ロットから、それがいつ何の加工に使用され、どこに出荷されたかを追跡できる』
異常や事故の原因となった材料や加工が最終的にどこに出荷されたかまでを追跡でき、影響範囲の把握や場合によっては商品回収範囲の判断にも役立ちます。
よくよく考えればこの仕組みは、義務化されていない業種において、導入する事による直接的な利益向上や品質向上などの恩恵には与れません。
何か起こった時のための保険的な仕組みです。仕組みが無くても普段の業務には何の影響もありません。
ここでは「事故が起きた場合」の説明をしました。しかし、工場として考えるべき本質は、やはり食に対する「安心・安全」ではないでしょうか。
例えば農産物のように栽培履歴情報を開示することにより、商品へ付加価値を与え、消費者へ安全・安心を届ける。
工場での加工商品も同様に捉え、どの様な方法・条件で、いつ、何を使って、何ができたなど生産履歴情報(トレース可能な情報)を保持し、開示・提供などに活用する事により、消費者や得意先からの信頼を獲得することにつながり、間接的に利益貢献へ導くことができるのではないでしょうか。
また、内部統制的な観点から品質向上へも連動するものと考えています。
とはいえ、生産履歴情報を管理(入力・維持)するのは簡単ではない事も事実です。
手間やコストは相当なものになります。
実現したくても、なかなかできない現実があります。
この様な現実に対し、
・計量機との連動で自動入力
・タッチパネルによる簡単実績入力
・音声による実績入力
・ハンディターミナルやスマートデバイスの導入 など
色々な手法での解決方法を用意しています。
これら手法を含め、私たちは常に対話をもって、お客様に合った運用を提案し、問題解決や理想実現に向けた手助けをさせて頂いております。
では、今回はこれまで。
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