月刊FOODWORLDメールマガジン2014年4月号から抜粋
「流通BMS」について
こんにちは。たぬき五郎です。
先月号では出荷業務について告知しておりましたが、今回は話題を変えて最近話題になってきている「流通BMS」についてお話し致します。
流通業界での受発注における電子データのやり取り(EDI)は、かつてほとんどが電話回線を用いた「JCA手順」から始まり、現在に至るまでには「全銀手順」「全銀TCP/IP」「Web-EDI」など、様々な手段が開発されてきております。
しかし、取引ごとのデータフォーマットについては今まで整備されておらずばらばら、新しい取引が増えるたびに個別の仕組みが必要でコストもかさんできたという話をよく伺います。
そこで、各種業界団体が協議して「フォーマットを統一しよう」という事で検討・実現されたのが「流通BMS」です。
「流通BMS」は「JCA手順」の頃と比べて通信がインターネットになるため専用機材が不要となり、漢字や画像が送信できます。
また各業界のプロセスごとのメッセージが標準化されたことにより、EDI導入の工数・コストが削減されます。
ここまでのお話しでは「JCA手順」に比べて良いこと尽くしのように聞こえますが、私がお客様と接してきた中で、以下のような問題があると感じています。
・初回導入時は費用がかかる。
初回なので当然ですが、流通BMSを取り扱うためには「JX手順」「e-XML手順」というこれまでとは違う通信手段を用いることになります。
そのためこれら手順に対応した通信ソフトの新規導入が必要です。
また、基幹システムをお持ちの会社の場合は連携の対応が必要になります。
・取引先ごとに内容が違う。
例えば「商品名カナ」や「納品期限」はA社では使うけどB社は使わない。
など、フォーマットが統一されていたとしても取引先によっては項目の使い方や意味合いが違う場合があります。
また基幹システムをお持ちの会社の場合、流通BMSでは必須になっている項目であるが、基幹システムでは今まで取り扱ったことのない項目があり、対応しなければならない。
といったケースもあります。
結局のところ、いままでのEDIよりは手間や機材・費用がかからない、といったところに大きなメリットがありますが、対応が必要な事には変わりはありません。
最近は特に大手小売企業の多くが流通BMSを導入しつつあり、メーカー様については「突然システムの導入が必要になった」「通信方法が変わるようなので、システムの改造をしなければならなくなった」と、対応に追われているという声を耳にしております。
そこで、FOODWORLDでは皆様のご要望に応えられるよう、流通BMSメッセージを取り込む機能を開発しております。
5月までにはリリースします(プレッシャー)!
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