月刊FOODWORLDメールマガジン2016年 4月号から抜粋
FOODWORLDでのラベルチェック
こんにちは。4月号担当の「たぬき次郎」です。
今回は商品ラベルのチェックについてご紹介いたします。
食品加工業界に携わる人は、最近の商品ラベルの重要性については十分に認識されていることと思います。
例えばコンビニやスーパーで売られているお弁当には必ず商品ラベルが貼られており、商品名はもちろん、価格・添加物・アレルゲン・成分値・消費期限など多くの情報が印字されています。
以前のメルマガでも食品ラベルの情報管理についての内容を紹介しましたが、今回はそのラベルの表記ミスや貼り間違いを防止するために、FOODWORLDを活用したチェックについて事例を交えてお話ししたいと思います。
FOODWORLDでは成分値の算出機能や原材料・成分値を重量順に算出するなど色々なガイド機能を使ってラベル情報を管理することができます。
しかし、ラベル内容はすべてが固定化された情報ではなく、価格や賞味期限などは日々変化する情報として、チェックは毎日必須ではないでしょうか。
価格に関していえば、特売などの変動値のチェックや、特に気を遣うのが同一商品でも得意先によって記載内容が違うことが多々あるという事ではないでしょうか。
例えば得意先A社は税込み価格と本体価格の「2重売価」、B社は「本体価格のみ」などの記載内容違いのチェックです。
基本的に同一商品ですので製造工程においてはA社の分もB社の分も同じように同じタイミングで製造していきますが、貼り付けるラベルの内容が違うのです。
設定ミスや確認ミスによる誤表示や貼り付け間違いは実際に発生しているようです。
このようなミスを解消し、最終的に間違いなく商品へラベルを貼るために「ラベルチェック票」などの帳票をFOODWORLDから出力してチェックすることができます。
このチェック票には消費期限情報や受注からの単価情報など変動値を含めてラベルの種類別に印字内容が記載されており、実際出力されたラベルを貼り付け欄に貼ることで、チェック票の内容と比較確認できるようにしています。
同時にこのチェック票には、ラベル機への指示情報を持たせることができます。
受注情報から商品別、さらにその中のラベル種類別(前段のA社とB社の違い)に数量を集計し、その情報を含んだバーコードを印刷します。そのバーコードをラベル機にてスキャンすることでラベル種類と枚数を簡単に指示することができ、ラベルの内容と数量(枚数)を一元的に管理できる帳票となります。
もちろんすべてのユーザーが同じ運用ではありませんが、一例として製造時での運用は、以下のようになります。
・ラベル機にてチェック票のバーコードをスキャンする
⇒今製造している商品のラベルの種類と枚数を指示する
※以下のチェック用に+2枚を見込んだ指示をする場合が多い
・出力したラベルの1枚目をチェック票に貼り付け、チェック票とラベルの内容を比較確認する
⇒基本情報はもちろん、価格や消費期限など変動性がある情報をチェック
・内容に間違いがなければ商品へのラベル貼り付けを続ける
・最後の1枚をチェック票に貼り付け、前に貼った1枚目の内容と同じかを確認
⇒一貫して同一商品に同一ラベルを貼り付けた確認とする
・このチェック票は、間違いなくチェックした証として保存する
その他の運用として、販促ラベル(特売シール等)の有無確認を盛り込むなど、ユーザーによって対応は様々です。中には、このチェック票にレシピ情報を併せて記載し、最終工程における総合指示書として活用するなど、レシピ・生産・受注など各管理データを柔軟に活用した例もあります。
この運用は、システム的に見てラベル情報や受注情報などの複数の情報を結合するもので、得意先や商品別にラベル情報を整理するなど多くの事前情報整理が必要となり、非常に運用までに手間がかかります。また、システム整理しても日々現場での運用も確認など手間がかかるものとなります。
しかし、このチェックは最終的に得意先への信頼と消費者への安心につながるものと考え、特に最近は多くのユーザーで運用されています。
このようにFOODWORLDでは安心安全をキーワードとした運用のお手伝いができればと考えています。
ラベルチェックについての概要をTips動画として公開しています。ぜひご覧ください。
次回もご期待下さい。
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