月刊FOODWORLDメールマガジン2016年 9月号から抜粋
FOODWORLDと品質管理ソフト連携
こんにちは。9月号担当の「たぬき一郎」です。
今月は「FOODWORLDと品質管理ソフト連携」についてご紹介いたします。
現状、食品製造業の会社様におきましては生産管理システムと品質管理システムを別々に使用している会社様が多いと思いますが、食品製造業務の流れの中で製造と品質は一連の流れであり、切り離せないものです。
別々でシステムを使用していると、同じ項目の二重入力や両方のデータを使用してのデータ出力や集計等、色々と不便な面が多々あるかと思います。
いままでのメルマガを通してご紹介したFOODWORLD(以下FW)の機能説明で、FWは物の流れのしくみである事はご承知の通りと思います。FWには「品質管理」という機能(情報)は備わっておらず、既存ユーザー様も別々のシステムで管理しているのが現実です。
そこで、品質管理ソフトで法規法令に関する情報の管理をし、生産管理ソフトで工程管理や在庫管理をする、それを双方のデータ連携で運用、こんな仕組みがあったら便利だと思いませんか?
お互いの保持している情報を受け渡す事により2重入力(登録)をなくし、容易にデータ連携する事で操作面での不便さもなくなる、更に、これに関わる作業人数と作業時間を減少できる事でコスト削減につながればと思っています。
今回は当社とお付き合いのあるタカラ食品様が保有しています食品に特化した「品質保証業務管理システム」を一例にFWとのデータ連携についての概要をご紹介いたします。
タカラ食品様の品質管理システムの主な一部分を例にしますと以下のような帳票及び項目が出力されます。
- 品質保証書(商品名、(納入、ラベル責任、製造)会社、ラベル情報 等)
- 原料仕様書(原材料名、配合量、添加物、製造会社、産地、アレルギー 等)
- 工程管理表(工程、設備、担当者、内容、管理項目 等明記)
- 製品規格書(栄養成分、物理性状、異物防止対策、納入期限、包装形態、等)
- 衛生規格書(根拠、菌8項目規格、8項目以外 等明記)
- 内容確認書(表示アレルギー、表示添加物、各保証書確認 等)
食品製造業において品質管理部門には必要な帳票類だと思いますが、ほぼFWの機能外になっています。
そこで、品質管理で必要となっている上記帳票類や上記項目に対し、FWの保持している情報と連携して、生産管理と品質管理が「食品工場の1つの仕組み」として提供できないか?という事を考えています。
例えば、品質管理システムを上位システムとして運用した場合、①商品品質保証書の商品名やラベル情報、②原材料仕様書の原材料名や添加物、アレルゲン、③工程管理の工程名や担当者、④製品規格情報の栄養成分 等、をデータ連携してFWに取込めれば、レシピに関する情報データを取り込むことができます。
これにより、FWに登録する項目が大幅に減り、登録作業も軽減できるのではないでしょうか。(これはFWを上位システムとして運用しても同様です)
こうなると、品質管理ソフトと生産管理ソフトを共存して運用しても、作業は楽になりますよね。
どちらを上位にしてデータ連携するのか?等の運用面での決め事もありますが、生産管理システムと品質管理システムの一体化が実現できれば、それぞれの強みを生かした「1つのしくみ」として共存できる事になります。またFWの運用範囲である生産部門、商品開発部門、購買部門、品質管理ソフトの運用範囲である品質管理部門と情報共有ができ業務に連帯感が生まれる事、間違いなし!
これからのFWの発展、進化に、ぜひご期待ください。
FWと品質管理システムとのデータ連携イメージは動画でご覧いただけます。
是非、ご覧ください。
なお、動画に登場する「NEQST(ネクスト)」はタカラ食品工業株式会社様の登録商標です。
次回もご期待下さい。
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