月刊FOODWORLDメールマガジン2017年 5月号から抜粋
棚卸を早く終わらせる方法
こんにちは。
5月号担当の「たぬき三郎」です。
今月は「棚卸を早く終わらせる方法」についてご紹介いたします。
皆さんご存知の通り、棚卸は実際に現物を確認し、在庫を確定する作業。
会計上も棚卸資産を確定することとなり、実務面、経営面 共に重要となります。
私たちが携わるお客様は「日配品を扱うお客様」が多く、出荷に関わる全てのことがスピード勝負。
棚卸は在庫品管理のスペシャリスト「購買部」が主管で行います。
その中で担当者は「棚卸は正確 かつ スピード勝負だよ」と言います。
正確な在庫を把握するために、棚卸開始~終了までの間、出荷を止め在庫チェックを行う。時間との闘いなのです。
では、時間短縮のカギはどこにあるのか。
1つ目は「準備(段取り)」
日頃の在庫管理として
・現場の整理整頓
・預かり品、不良品の識別
・置場管理(ロケーション、ロット)
…
棚卸準備として
・作業者への事前連絡、教育
・当日スケジュール決定
・棚卸票の準備
・集計(在庫差異チェック)の準備
…
棚卸範囲として
・日々の棚卸は「入出庫があった品目のみ」行う
・出荷を妨げない棚卸(一部の棚から順番に棚卸)を行う
…
在庫は、総数として合っていても「ロケーションやロット」がズレていれば現場は混乱します。「指示された場所にモノがない」、「あるはずのロットがない」と言うように。
スムーズな倉庫内物流を行うには、「事前準備や調整」が必要となります。
2つ目は「紙ベースの棚卸からの脱却」
従来の紙ベースの棚卸を行うと
・在庫数の目視カウント、棚卸票への転記
・棚卸結果の集計
に時間を要します。
単品管理ならまだしも、ロット管理(置場、品目、入庫日、消費期限…)を行っている場合、かなりの労力と時間が必要となります。
時間を要す作業(実績収集~集計)をシステム化することにより、時間短縮を図ることができます。
FOODWORLDでは、
日頃の在庫管理機能として
・現在庫の参照(ロケーション、ロット、数量)
・入出庫履歴参照(当日の在庫品の追跡)
・不良品、不動品の確認
棚卸機能として
・棚卸対象の設定(全体、置場単位、置場の品目単位、品目単位)
・理論在庫と実在庫に差があるデータが簡単に把握できる
・資産評価法(標準単価法、移動平均法、最終単価法)に基づき、棚卸金額が自動算出される
と言った機能を標準装備しており、業務のお助けツールとして活用して頂けます。
近々では、「実績収集の簡素化」する目的からハンディ、タブレット、ICタグなどを活用した棚卸ツールの開発要望を多く頂いております。
入荷時、現物にラベル情報(バーコードやICタグ)を添付し、在庫管理。
棚卸時、添付されているラベル情報をスキャンし、数量把握、調整を行う など。
このようにシステムを活用することにより、「夕方から深夜までかかっていた棚卸作業が、当日中に終えられるようになった」という事例もあります。
しっかりとした「準備」と、効果的な「ツール」を組み合わせることで、より正確で迅速な棚卸が実現できるのだと私は考えます。
今回のまとめとハンディ端末の画面イメージを動画にしています。
是非、ご覧ください。
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