月刊FOODWORLDメールマガジン2017年 11月号から抜粋
Windows10へ移行する場合の注意点
こんにちは。「たぬき三郎」です。
今月は「Windows10へ移行する場合の注意点」についてご紹介いたします。
2015年7月にマイクロソフトからリリースされたOS「Windows10」。
リリースから約2年が経過しようとしている現在、皆さんの勤務先での導入状況はいかがでしょうか。
実際のところ、「現在使用中のOSで十分、現行のアプリケーションが対応していない、慣れるまでに時間がかかる」などの理由から移行されていない企業が多いと思います。
FOODWORLDをご活用いただいているお客様を見てもWindows10を導入されているお客様は2割。
主流はWindows7という状況です。
Windowsを使い続ける以上はマイクロソフトの「サポート期限」を意識し、いずれはバージョンアップに踏み切らなければなりません。
参考までに言うと、Windows7のサポート期限は「2020年1月14日」となります。
Windows10へ移行する場合、特に注意してほしいのが、「ビットバージョンの確認」です。
現在、ご使用のパソコンOS・アプリは古い世代の「32ビット構成」となっている企業が多いと感じます。
2008年後半くらいから「動画などの普及により、編集に高い処理能力が求められ、高性能の64ビットが普及し、現在は主流となっています。
その為、現在、普通にWindows10を購入すると64ビットとなり、現在運用している「32ビット構成から64ビット構成へ移行」することになります。
この構成変更が原因で「今まで運用していたアプリ、周辺機器」が動かなくなる場合があるのです。
FOODWORLDで以前、64ビットOSでの動作検証を行った際に以下のような機能障害が出ました。
・印刷設定画面機能 → 印刷ボタンを押しても印刷設定画面が開かない。
・EXCELファイル出力機能 → 出力時、EXCELのバージョンエラーとなる。
金額項目の\マークが#マークにとなる。
これは、一部のプログラムで「明確に32ビットで動かします」というような組み込みをしていたことが原因でした。
現在のFOODWORLDは、いろいろなパターン検証を経て「64ビット」対応となっています。
参考までに「パソコンOSとアプリのバージョンの組み合わせによる稼働可否」について当社で実施した結果を一部公開します。
①32ビットOS - X86ソフト 〇(正常稼働)
②32ビットOS - X64ソフト ×(導入できず)
③64ビットOS - X86ソフト △(評価が必要)
④64ビットOS - X64ソフト 〇(正常稼働)
64ビットOSは「WOW64(64ビットWindowsで32ビットのプログラムを動かすための仕組み)」がありますが、一般的なソフトには対応していますが、長年、継続して運用されている業務アプリ等は「32ビットOS前提」で制作されていることが多く、この場合、対応されない。動かない可能性があるのです。
現状のアプリの安定稼働を求める場合は、現行のビットバージョンに合わせ、パソコンを購入することも選択肢として考えらます(Windows7 32ビット版 → Windows10 32ビット版)。
以上のことから、Windows10を購入する際は
①現状のOS、アプリのビットバージョンに何が使われているのかを確認する。
②移行するビットバージョンに対し、現状運用しているアプリ、周辺機器が正常動作するか検証を行う。
今回の内容を参考にして頂き、安心・安全な移行を進めて頂ければと思います。
Tips動画も是非、ご覧ください。
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