月刊FOODWORLDメールマガジン2017年 12月号から抜粋
食品表示法とFOODWORLD
こんにちは。「たぬき四朗」です。
今月は「食品表示法とFOODWORLD」について紹介したいと思います。
食品表示法は2015年4月1日に施行されました。
主な変更点については消費者庁から公表されているリーフレットに概要が紹介されています。
URL:http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150331_reaf-newhyouji.pdf
「新しい食品表示制度」
このリーフレットには今までの食品表示法からの変更点として「アレルギーの表示ルールの変更」、加工食品の「栄養成分表示の義務化」などが記載されています。
新しい食品表示法が施行されたからといって、施行日から食品表示を完全に切り替えるというものではありません。
扱う食品によって猶予期間が設けられており、生鮮食品では既に猶予期限を迎えましたが、加工食品では猶予期限は2020年3月31日までとなっています。
加工食品を扱うお客様の中にはそろそろ対応を検討しているお客様もいるのではないでしょうか?
そこでFOODWORLD(以下、FW)ではどのような機能で対応できるのか「アレルギーの表示ルールの変更」のケースで紹介したいと思います。
今までは、表記内容から特定原材料等を連想できるようなケースではアレルゲン表記は省略することができました。
例えば、マヨネーズを含む商品では「卵」は省略できます。
一括表記では
原材料:○○○、マヨネーズ、×××、・・・(原材料の一部に△△を含む)
改定後では、使用された全てのアレルゲンの表示が必要となるため、「卵」の省略はできません。
一括表記では
原材料:○○○、マヨネーズ、×××、・・・(一部に卵・△△を含む)
また、一括表記は例外的に認められた表記方法となるため、原則としては個別表記が推奨されます。
個別表記では
原材料:○○○、マヨネーズ(卵を含む)、×××(△△を含む)、・・・
どの表記方法でもアレルゲンの「卵」の表示は必要となることが分かります。
それではFWではどのような対応となるのでしょう。
FWでは食材毎に含まれる含有物(原材料、添加物、アレルゲン)の登録を行い、登録したレシピ情報(構成情報)を基に含有物の重量を再計算し、重量順に含有物を表示させる機能となっています。
そのため、利用者が含有物の登録を行う際に新しい表示ルールを意識した登録を行います。
上記マヨネーズを例にすると、
個別表記では、含有物の原材料にアレルゲンの表記を含めて「マヨネーズ(卵を含む)」の形式で登録、
一括表記では、今まで通り含有物の原材料に「マヨネーズ」の登録を行うのと合わせて、アレルゲンに「卵」も登録、
となります。
あとはFWの再計算機能を使用して含有物の重量順表示を行います。
表示される名称には含有物で登録された名称が使用されるため、新しいルールに従った表示が可能となります。
重量順表示に時間を掛けているお客様にとってFWの自動計算の機能は時間の短縮にもつながりますね。
ここまではFW内での利用となりますが、FWに登録した情報を他システムでも利用することができれば更に利便性が増すのではないでしょうか?
例を挙げると、
1.ラベル機とのデータ連携を行うことで、ラベル機側に転記する手間が省かれ、また入力ミスを防ぐことができます。
2.WEBシステムとのデータ連携を行うことで、取引先や消費者がWEB画面を通じて商品情報を直接確認することができます。
3.店頭で製造番号やQRコード等を読み取ることで、詳細情報や使用している食材の産地、生産者といった幅広い情報まで確認することができます。
など、安心・安全につなげることもできるのではないでしょうか。
FWを使用することで色々な可能性が見えてきます。それらの可能性を実現していき、これからも便利な機能として提供していきたいと思います。
FWの含有物登録のさわりを「食品表示法とFOODWORLD」として、Tips動画で公開しています。
是非ご覧下さい。
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