月刊FOODWORLDメールマガジン2018年 1月号から抜粋
指示書間違い事故の防止
こんにちは。1月号担当の「たぬき六郎」です。
今月は「指示書間違い事故の防止」についてご紹介いたします。
製造の現場では、ある商品に対してお客様からの要望を元に改良を加えたり、食材の供給量に応じて内容を調整することがあるかと思います。
そういったレシピの変更をシステムに反映することは重要な作業です。
しかしシステム上は正しく管理できていても思わぬ問題が起きることがあります。
例えば作り方の指示書を紙に出力して作業者が利用している現場では、差し替え忘れにより間違った(過去の)指示書で商品を作ってしまうことが考えられます。
上記のような指示書間違いの防止策として大型ディスプレイをラインに設置し指示書を参照する仕組みを導入した事例をご紹介します。
使用するディスプレイにはタッチディスプレイと普通のディスプレイがありますが、どちらを使うかは一つの検討ポイントとなりました。
お客様と検討した結果、
・食材を扱った手で複数人がタッチ操作する事による衛生面の懸念
・塩素等、設置環境の都合で機器が壊れやすいため、交換を前提としてなるべく安価なディスプレイを使いたい
といった理由からタッチではないディスプレイを採用しました。
紙で運用している時は手元に残っている古い指示書が間違いの元となっていましたが、この仕組みは最新の情報を直接データベースから呼び出すため、作業者が変更前の情報を参照してしまうことはなくなります。
さらに、更新された情報が表示される場合、色や音によるアラートを出す仕掛けも合わせて提供しています。
これにより「慣れた作業者が更新された指示書をよく確認しないまま作業してしまう」という事を防止できます。
今回の仕組みでは1ラインにつき1台ずつ、30インチほどの大型ディスプレイを配置し、4~5人くらいの作業者がディスプレイの指示書を見るような感じです。
将来的には、作業者が習熟して来たら、ディスプレイをタッチ式に変えて参照や入力など、もっと幅広く活用しようと計画しています。
今回ご紹介した内容について、詳しくは動画をご覧ください。
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