月刊FOODWORLDメールマガジン2018年 2月号から抜粋
今日から1円の誤差と戦います!
こんにちは。2月号担当の「たぬき花子」です。
今月は「金額の差異」についてお話しします。私は販売管理の保守担当なのですが、お客様からのご連絡で最も多いパターンです。
さて、金額の差異と言っても色々なパターンがあり、
・FOODWORLD(出荷データ)と販売管理(売上データ)が合わない
・売上データの合計と請求データが合わない
・独自で管理している請求金額(EXCEL等)と請求データが合わない
・各帳票の金額が合わない
等があります。
ではなぜ、金額の差異は発生するのでしょうか?
原因と運用時のポイントを今回は2つに絞って確認してみましょう。
・FOODWORLD(出荷データ)と販売管理(売上データ)が合わない。
⇒販売管理のお問い合わせ件数No.1と言えるかもしれません。
この現象は、販売管理へデータ送信後にデータ修正が入り、出荷データもしくは売上データのどちらか一方しか修正をしなかった場合に発生します。
運用時のポイントとしてはデータ修正が入ったタイミングで、出荷データと売上データをEXCELやCSVへ出力してデータの比較を行い、金額に差異が無いかを確認することで、回避することができます。
ちなみに新しい販売管理オプションでは、売上データ取込を行う際に出荷データを正として、売上データを上書きするという設定もできます。
反対に「販売管理の売上データを正としたいので更新したくない」という場合は、1度送ったデータは対象外にすることもできます。
こちらはお客様の運用に合わせて設定いたします。
・各帳票の金額が合わない。
⇒こちらもよくあるお問い合わせです。
この現象は各帳票で集計単位が異なるもしくは、端数処理が異なるために発生します。
例としては、A帳票では商品毎の集計、B帳票では得意先ごとの集計の場合。
消費税率:8%、端数処理:切り捨て
【A帳票=商品集計】
C商品:金額:¥80 × 消費税率(8%)= 消費税:¥6.4
税込金額:¥86
D商品:金額:¥35 × 消費税率(8%)= 消費税:¥2.8
税込金額:¥37
税込金額合計:¥123
【B帳票=得意先集計】
金額:¥115(C商品+D商品) × 消費税率(8%)= 消費税:¥9.2
税込金額:¥124
⇒商品集計と¥1の差異が発生。
※文章では伝えにくいので、詳細は動画でご確認下さい。
運用時のポイントとしては、社内の運用マニュアル等で端数処理や注意点を明記しておくことをお勧めします。
お打合せの際に、注意点として挙げさせていただいていますが、端数処理が得意先毎に異なると把握が大変。
社内で分析に使用するだけなので、端数処理は固定にしてほしいという要望があるので、避けることが難しいです。
やはり販売管理の入力担当者が変わるタイミングで、このお問い合わせをいただくことが多いです。
いかがでしたか?
金額の差異が発生すると、なんで金額が合わないのかと慌ててしまいますよね。
本来、わたしたちはデータ調査を保守業務の範囲としていませんが、例えばシステム導入直後や担当者が変更となった場合など、システムの不具合か運用の問題かの切り分けが難しい時は、データの調査を受けるケースもあります。
ごく稀にデータをコンバートしてほしい等の依頼もありますが、明らかに保守の範囲外の場合は別途ご相談となってしまうケースもありますので、ご注意を。
基本的には、調査及びQA表等の資料をご提供し、お客様ご自身で解決できるようサポートしています。
最後となりますが、皆様は軽減税率の対応はお済みでしょうか?
予定では、来年(2019年)10月に消費税増税と軽減税率の導入となっています。
締日が「随時締め」、「月末締め」以外の場合、消費税率がまたがることになるので、運用方法や複数税率に対応しているかのご確認をお勧めします。
直前になって慌てないよう、事前に入念な確認及び準備が必要ですね。
今回ご紹介した内容について、詳しくは動画をご覧ください。
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