月刊FOODWORLDメールマガジン2018年 6月号から抜粋
複数工場間のデータ管理術
こんにちは。今回の記事担当のたぬき三郎です。今回は「複数工場間のデータ管理術」について説明したいと思います。
工場で管理する生産データ(品目情報 等)は「生産方法が違えば、扱う原料情報、出荷ルートも異なる」等で、通常は工場毎に管理されていることが多いと思います。
その中で、
・業務の作業標準(人為的ミスの軽減、作業代行を可能へ)
・複数工場間でデータ共有
等の目的で、同一システムを構築し、「どうにか複数工場間のデータを管理できないか」というご要望を受けることがあります。
では、同一システムを導入し、どのようにデータを共有管理していくのか。
我々は以下の点に注意し、構築をして行きます。
①データを管理する環境(データベース)の選択
1つのサーバーで共有管理するのか、工場毎に別々に管理するのか。
データの参照、更新のタイミングを考慮し、管理方法を決定する。
・1つのサーバーで管理
メリット :工場間データがリアルタイムに参照・更新できる。
デメリット:データ量、ネットワークスピードに比例し、処理スピードが変化する。
・工場毎に別々に設置し管理(共有データは一定の時間帯で同期をとる)
メリット :担当工場データが安易に更新、参照できる。
デメリット:リアルタイムに他工場データの参照、更新ができない。
等
②マスタデータ
共有管理するのか、工場毎に個別管理するのか。
工場毎の管理方法を踏まえ、整理する。
例えば、品目情報
・製品は取引先、規格が一緒なので一元管理する。
・材料は仕入先、保管庫が異なる為、個別管理する。
・半製品は工場の設備、製造工程が異なる為、個別管理する。
等
③システム機能
①②を踏まえ、各管理機能を工場別に管理できるようにする。
工場間のデータを解りやすく、メンテナンスのしやすい仕組みを構築する。
・受注機能は取引情報が共通な為、本部(1工場)で一元管理する。
・仕入、生産、在庫機能は工場毎に管理の仕方が異なる為、工場別に個別管理とする。
・出荷機能は出荷先が異なるため、工場別に個別管理とする。
等
いかかでしょうか。少しでも参考になりましたでしょうか。
正直、「工場毎にデータ管理する」のと「同一システムを導入し、データを共有管理する」方法、どちらが良いのか?と問われると、一意にどちらが正解という回答はできません。
その時々の運用ルールや、運用体制、将来を見据えた構想 等の条件により変わると私は思うからです。
その中で、私たちSEはお客様と一緒に課題を共有し、その時々に合ったベストな方法を検討して行ければと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
FWシステムは工場間データが「共有管理、個別管理」が可能なシステムです。
マスタ・受注機能は共有管理とし、、生産・仕入・在庫管理は工場毎に個別管理が可能となっております。
工場の生産管理機能の再編等をご検討の際は是非、ご連絡ください。
豊富な実績を持つ営業・SEがご提案させていただきます。
FOODWORLDメールマガジンはお客様へ最新の情報提供や、当社ならではの製品紹介を、読んで楽しいコンテンツとして毎月配信しております。
メールマガジン2018年 6月号を見る