月刊FOODWORLDメールマガジン2019年 2月号から抜粋
システムの導入効果について
こんにちは。1月号担当の「たぬき一郎」です。
今回は「システムの導入効果」についてお話ししたいと思います。
私、「たぬき一郎」は仕事柄、お客様と会話する機会が多々あるため、色々なご意見やご要望を聞かせていただけると共に、多岐にわたり情報交換をさせて頂いております。
その中で、最近もっとも気になっているキーワード「導入効果」の話に少し触れたいと思います。
もちろん今までも、経営に携わる方々とお話しする際には出ていた話で、その都度、他社事例などをご紹介しておりますが、実際には「答えは難しい」というのが実情であり、本音でもあります。
では、なぜ「答えは難しい」のか?お話しさせて頂きます。
みなさん、「導入効果」という難題に対して、経営者または上司の方に説明、報告する際、どのような方法で数値を集計し分析しているでしょうか?
ちなみにFOODWORLDの導入ユーザー様に聞いた「導入効果」をご紹介します。
①データを一元管理する事で誰でも見れる、触れるようになった
②受注~伝票発行業務で大幅に時間が減った(1/3になった)
③製造原価が削減された(25%削減)
④過剰在庫、過剰発注が減った(30%削減)
などなど・・・
上記のような効果が出ているとの事で、長い間、FOODWORLDをご愛用して頂いております。
とはいうものの、こうした導入効果を出すにあたり基となる数字は月次集計から持ってきた数字だったり、担当者の「感覚」、「ざっくり」「たぶん」など、粗い根拠に基づいているのが正直なところではないでしょうか?
実は根拠が大雑把なので突っ込まれると困ってしまいます。
ではこれを、きちんとした根拠のある数字を出すとなると、
①現状分析
②比較する数字の収集
③導入前データと導入後データの比較と分析
を継続して実施する事になります。根拠のある数字を取ることは決して簡単なことではありません。
しかし、システムの導入効果を「測る」ためのこのような取り組みは、結局、システムを導入して効果を「得る」ためにも必要な取り組みなのではないかと思います。
根拠のある数字とは「正確な実績数値」であり、これを取るには現場の協力を得なければ成し得ないと私は思います。
現場を巻き込み、現場と一緒にこうした取り組みを継続し1つ1つ目標をクリアして行きながら、少しづつ数字の精度を上げていくしかないのではないでしょうか。
現場に参画してもらうことで、現場の1人1人に目標および責任を感じてもらいモチベーションを上げるという効果もあります。
システム導入を推進する当社としては、この問題を避けて通るわけには行きません。
当社では、
① 課題ごとにワーキンググループを立ち上げ、自主的に目標設定をして業務改善をしていく
② 最も優先度の高い課題に絞り込み、範囲を限定して課題解決チームを形成する
こういった取り組みにご協力させていただいております。
場合によっては、①のような全社的な活動をいきなり始めるよりは、②のような小さな範囲に絞り、まずは成果を出すことによって他への展開を容易にするということもあると思います。
最後になりますが、導入したお客様に導入効果を「得て」いただくことが当社にとっての成果でもあります。
こうした難題に寄り添う「しくみ」「サービス」をご提供できるよう心がけて、これからもご提案させて頂きます。
今回ご紹介した内容について、動画も是非をご覧ください。
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