月刊FOODWORLDメールマガジン2019年 6月号から抜粋
出荷の実績収集の事例
こんにちは。
6月号担当の「たぬき四朗」です。
今回は「出荷の実績収集の事例」についてお話します。
当社では通常、FOODWORLD(以下、FW)の販売、開発を行っていますが、お客様の要望があれば独自開発も行っています。
今回は独自開発を行った事例についてお話したいと思います。
今回のお客様からは以下の要望を受けました。
1)出荷状況を把握できない状態を優先して解消したい
2)出荷実績の収集による業務負荷をできるだけ減らしたい
3)システム導入の費用をなるべく抑えたい
お客様にとって、商品に問題が発生した時に出荷の追跡調査ができない状況が一番の課題でした。
取引先から問い合わせが来て、資料ベースで探して返答するのは、非常に時間が掛かり苦労しているようです。
ここから今回独自開発したシステムの概要をご紹介します。
大きく2つのプログラムで構成されています。
・出荷実績の状況を確認するための実績管理のプログラム
・出荷実績を収集するためのハンディ端末のプログラム
まず、要望1)に対しては実績管理プログラムで対応しました。
実績管理プログラムでは、追跡調査でよく使用する「この日に製造」「この商品」といった条件から「出荷先」「出荷数」といった出荷状況を把握しやすくしました。
また、収集した実績情報はCSV形式のファイルを出力するので、資料を作成するための元情報として二次利用することができます。
次に、要望2)に対してはQRコードとハンディ端末を使用するハンディプログラムで対応しました。
商品情報には「商品名」「製造日」「賞味期限」「入数」といった多くの情報がありますが、これらの情報を1つのQRコードに纏め、そのコードをハンディ端末で読み込ませることで簡単に取得できます。
読み込みで必要となるQRコードは、実績管理プログラムからラベル発行機へ連携を行い、そこからQRコードに変換、印字して作成します。
更に、要望3)に対してはFWの基盤技術を実績管理プログラムに流用したことで、コストを抑えることができました。
ここまで説明してきた内容を簡単に整理すると以下の様になります。
・出荷状況の把握は実績管理プログラムを使用して追跡調査を行う
・出荷実績の収集はハンディ端末を使用し、簡単操作で担当者の負荷を軽減する
・FWの基盤技術を流用し実績管理プログラムを低コストで提供する
今回のシステムを導入したことにより、商品に問題が発生しても、収集した実績情報を基に追跡調査を行う環境は整い、課題が改善されたと思います。
また、「ハンディ端末で簡単に操作するためにQRコードを使用する」といったちょっとした工夫で現場の担当者が使いやすいシステムとして喜んでもらえたのではないかと思います。
このような身近なところにある業務改善、システム化でも、お気軽にご相談下さい。
動画では詳細を紹介していますので合わせてご覧ください。
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