月刊FOODWORLDメールマガジン2020年 2月号から抜粋
FOODWORLDでのエラー防止
こんにちは。2月号担当の「たぬき六郎」です。
今月は「FOODWORLDでのエラー防止」についてご紹介いたします。
最近、操作ミスを防ぐ方法についてシステム開発に役立てるべく勉強をしているのですが、人間のミスと安全に関する研究で有名な中田 亨先生の「ヒューマンエラーを防ぐ知恵」という本の中で、ヒューマンエラー対策の3つの方針というものがありました。
1.作業を行いやすくする。ヒューマンエラーの発生頻度を抑制する。
2.人に異常を気づかせる。損害が出る前に事故を回避できるようにする。
3.被害を抑える。小さな事故が大きな事故に発展しないようにする。
それぞれの指針についてシステム開発に当てはめて考えてみます。
まず「1.作業を行いやすくする」についてはシステムの分かりやすさや操作しやすさ(UI/UX:ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)を意識する事が該当するのではないかと考えます。
次に「2.人に異常を気づかせる」とはエラーメッセージまわりの設計に当てはまると思います。想定外の操作をした際に必要な情報を伝え、表示された情報を元にユーザーが適切にアクションできるようなエラーメッセージを考える事が必要です。
「3.被害を抑える」は障害が発生してしまった時の対応と言えます。障害が発生した場合を想定したケースをテストで実施し、さらに障害からのリカバリも含めて検証しておくことでいざという時に備えることができます。
今回は「1.作業を行いやすくする」という点について、FOODWORLDでの取り組みをご紹介します。
FOODWORLDでは作業の行いやすさを向上させる工夫の一つとして、ユーザー毎に利用できる機能を限定できるようにしています。
起動後最初に表示されるTOP画面では、ユーザー毎に利用できる機能(レシピ管理/マスター管理/受注管理/…etc)を設定できます。
「レシピ入力担当者はレシピ管理画面のみ開けるようにする」といったように設定することで、その担当者に関係の無い機能へはアクセスできないようになります。
またTOP画面からもう一段進んだ各管理画面においてもユーザー別に表示機能を変えることができます。
例えば受注機能の担当者が2名(一般/管理者)いる場合、受注追加・出荷指示・帳票出力など普段の業務で使用する機能は全担当者利用できるようにしますが、それら機能の核となるマスタ編集(得意先マスタ、受注商品マスタなど)は管理者のみ表示する、といった設定をします。
必要な機能だけを表示しておくことで操作も覚えやすくなりますし、思わぬマスタの書き換えや削除などが起こることを未然に防止することにもつながります。
具体的なイメージは動画をご覧ください。
今後、人手不足により多様な労働者の雇用が増えることが予想されるため、誰でも使える/誰が使ってもミスしにくいような仕組みがより重要になっていくのではないでしょうか。
FOODWORLDもより使いやすいシステムとなるよう努力していきます。
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