月刊FOODWORLDメールマガジン2020年 4月号から抜粋
食品工場のコロナウイルスに対する対応
こんにちは。
4月号担当の「たぬき一郎」です。
今月は「食品工場のコロナウイルスに対する対応」について少し触れさせて頂きます。
世界中で非常事態となっており、各国々が色々な対応、対策を実施しています。
日本でも各業種、業態で出来る限りの色々な対応をとっており、様々な分野で対策に追われています。
その中で、当社の関わりのある業界「食品業界」についてお話しさせて頂きます。
まず、厚生労働省ホームページの食品関連で「新型コロナウイルス関するQ&A」を検索すると
(厚生労働省ホームページ引用 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou.html#Q1-1)
–以下引用–
新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は飛沫感染と接触感染であると考えられています。2020年2月21日現在、食品を介して新型コロナウイルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。
製造、流通、調理、販売等の各段階で、食品取扱者の体調管理やこまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理が実施されていれば心配する必要はありません。
WHOは、一般的な注意として、生あるいは加熱不十分な動物の肉・肉製品の消費を避けること、それらの取り扱い・調理の際には、交差汚染予防のために注意すること
飲食店、小売店でいうと
接触感染(*)を予防するためには、手がよく触れ るところ、たとえば、ドアノブ、スイッチ、手すり、エレベーターのボタン、テーブルやカウンター、共用で使うもの(トングやメニュー等)などについて、消毒用アルコールや界面活性剤を含む住居用洗剤等で定期的な清拭をすることが有効です(*参考:一般の方向けQ&A問4)。特に小さなお子さんが来店する機会が多い施設に
ついては、こまめな清拭をお願いします。
–ここまで–
と記述されています。
こまめに衛生管理を実施していれば「食品からの感染はない」といった所でしょうか。
ある食品会社では新型コロナウイルス感染症への対応として
(1)工場見学の停止
(2)社内イベントの停止
(3)従業員が37.5度以上の発熱もしくは強いだるさや息苦しさを発生した場合は、欠勤扱いとせず特別有給休暇として出勤停止
(4)従業員の同居人が37.5度以上の発熱もしくは強いだるさや息苦しさを発生した場合は、欠勤扱いとせず特別有給休暇として出勤停止
(5)子供の臨時休校の対応として、従業員は欠勤する日数分、特別有給休暇として取り扱うこととし、出勤できる社員で継続可能な生産体制を維持する
等々の方針を打ち出しています。
実際に当社のお客様に聞いたところ
(1)工場以外(事務所等)でもマスク着用必須
(2)休憩所や会議室等、人が集まる場所、または入口、出口には必ず消毒液を設置
(3)社員、パートの健康状態把握の強化(健康管理表の徹底)
(4)外部からの感染を防ぐために、社外者との打ち合わせ場所の変更(工場、事務所外での打ち合わせ)や来訪者の体温計測
等々、自分たちで出来る限りの対策を皆さん実施されています。
こうした食品関連の方々の努力が食品の安心、安全を維持しており、私たちが安心して食品、食材を食べられているのも食品関係従事者の努力のおかげという事です。
そうした中で、私たちが一般的にテレビ番組やニュース等で得た知識としては、
新型コロナウイルスの感染経路は、現時点では飛沫感染と接触感染の2つが考えられており、感染者がくしゃみや咳をしたとき、ウイルスが放出され、他の人の口や鼻から吸い込むことで感染するもの、また感染者がくしゃみや咳を抑えた手や服の袖などで、ドアノブなど、周囲のものに触れることで、ウイルスが付着し、他の人がそれに触れた手で口や鼻を触って粘膜から感染するものという事です。
飛沫感染と接触感染は、人が多く集まる場所で発生しやすいため、予防を行うことが大切という事でしょうか。
とにかく今の情報では「感染しないために私たちは、どうすればいいの?」が明確でなく、不安な気持ちでいっぱいです。
当社の担当者はお客様への訪問も多い為、「感染源にならない様にしなければ!」と特に注意を払っております。
本当に国民1人1人が注意を払って感染拡大を抑えたいところですね。
更に、別の問題も発生しています。
感染防止以外に小中高の臨時休校も大きな問題です。
パートさんで支えられている食品工場は多いと思いますが、この問題は特に死活問題(人手不足)となっている事と思われます。
「急に出勤できない」「シフト時間の急な変更」といった事態が増えているのでないでしょうか?
そうなると、限られた人員の中で色々な調整が必要になってくる事になり、各責任者は更に業務が増え、頭が痛いといった所でしょう。
さらに製造のキーマン、また責任者がそうなる事態もあり得ます。
このような状況でITが特効薬になることはできませんが、今回の様な急な事態に備え「情報を一元化する」ことはご協力できると考えます。
過去データ、未来に対するデータを「誰でも見れるようにする」、「また誰でも活用できるようにしておく」事は非常に重要な事だと思います。
例えば、明日、明後日、更に1週間分の注文数、そのデータから所要量展開しての原材料必要量の把握、これは人を配置する際、また原料を発注する際に不可欠なものです。
「いくつ作ればいいのか」また「何がいくつ必要なのか」を早めに把握する事も危機管理の一歩ではないかと思います。
FOODWORLDで出来る、未来日に対して「いくつ作ればいいのか」「何がいくつ必要なのか」を把握する具体的なイメージは動画をご覧ください。
何かシステム関連でお手伝いできることがあれば、微力ながらも相談して頂けると幸いです。
とは言うものの、早く終息する事を祈るばかりです。
また、食品安全教育研究所代表の河岸宏和さんがチェック表を公開されていますので参考にして下さい。
http://ja8mrx.o.oo7.jp/kannsennsyou.pdf
(メルマガ 2020年3月11日発行 #食品工場長教えて #新型コロナウイルス の責任者 から引用)
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