月刊FOODWORLDメールマガジン2020年 8月号から抜粋
FOODWORLDでの単位管理
こんにちは。8月号担当のたぬき四朗です。
今月は「FOODWORLDでの単位管理」について説明したいと思います。
食品工場で働く中で次のような体験をしたことがありませんか?
例えば、
製品を加工するのに必要となる原材料が足りなくなり、仕入先へ緊急の追加発注を行って迷惑をかけてしまった。他部門や近所のスーパーを回って掻き集めるのに苦労した。
等々。
では、なぜ原材料が不足する事態が発生するのか詳しく聞いてみると、
(1) 原材料を予定より使い過ぎている。
(2) 加工途中で落としたり、不良品となったりして廃棄する事が多い。
(3) 発注ミスで加工に必要な原材料の数が揃っていなかった。
などと話していました。
(1)、(2)に対応するためには歩留の見直しや、あらかじめロス・廃棄を考慮した発注数にすれば解決できそうですが、(3)に関しては物自体が届かないので気付いた時にはどうしようもありません。
そこで(3)の発生を少しでも減らすことができれば、お客様が体験したような苦労も減らすことができるのではないでしょうか。
そもそも、なぜ発注ミスが発生するのでしょうか?
同じ原材料を扱うにしても担当する部署によって使用する単位が違うため、単位変換の際の計算ミスも1つの原因ではないでしょうか。
例えば、原材料の「砂糖」を扱う場面で使用される単位をみると、
仕入先へ発注を行う場合は「箱」で発注。
保管している倉庫から持ち出す場合は箱からバラした「袋」で庫出。
加工で使用する場合は投入する量を袋から容器に移して「g」で計量。
というように単位違いのケースがみられます。
この例では、加工で使用する「砂糖」の総量を「g」で把握していても、仕入先への発注単位となる「箱」とは単位が違うため単位変換が必要となります。
それを手作業で対応していてはミスが発生する可能性がでできます。
そこで、FOODWORLDには単位を扱うにあたって便利な機能がありますので紹介したいと思います。
FOODWORLDには原材料を登録する際に、(a)レシピ単位、(b)在庫単位、(c)仕入単位、の3つの単位を用意しています。
それらの単位には(a)レシピの構成で使用する単位や生産での加工で使用する単位、(b)在庫として管理する単位や仕入先へ発注する単位(バラ発注)、(c)仕入先へ発注する単位(荷姿発注)、というように使用目的が決まっています。
また、それぞれの単位を変換するための換算値も用意しているので、換算値を使用して目的の単位にみあった数量を算出することができます。
換算値とは、例えば、
仕入先で扱っている荷姿の「箱」には10「袋」入っている。
個々の「袋」の内容量は1000「g」となっている。
というように、1つの形状に入っている決まった入数のことです。
このような機能を使用して、FOODWORLDでは担当する部署によって違う単位を自動変換することができるので、手作業による変換ミスの発生を軽減することができます。
また、正確で素早く変換結果を示すこともできます。
お客様の中で最初に触れたような体験の改善を考えておられましたら当社までご相談下さい。
最後に原材料の単位管理についてのイメージ動画を用意したのでご覧ください。
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