月刊FOODWORLDメールマガジン2021年 2月号から抜粋
在庫ロケーション
こんにちは。2月号担当の「たぬき三郎」です。
今月は「在庫ロケーション」についてお話しさせて頂きます。
皆さんの会社ではコロナ禍の中、在庫管理はうまく行えていますか。
コロナ禍により在庫管理ができていない、というお話しを聞く機会が多いような気かします。
・取引先が時短営業や休業になり注文キャンセル。不良品在庫が残ってしまっている。
・在庫ショートの恐れから、いつもより多く発注を行ってしまい、過剰在庫となっている。
・過剰発注、過剰在庫で保管場所がキャパオーバーになり、入荷場や廊下に山積状態で、どこに何があるか把握できない。探すのに時間と手間が掛かる。
など。
これらの問題を解決する1つに、在庫ロケーション(倉庫内の保管場所を指す住所(番地))を明確にする手法があります。
出庫や棚卸時、「目的のモノをなかなか探し出せない」という時はありませんか。
・段ボールが山積状態でどこにあるか解らない。
・担当者が休みでどこに保管されているか解らない。
・あるはずの場所に在庫がない。
など。
ロケーションをうまく設定することで、「モノを探し回る必要がなくなる(作業効率が上がる)」と言ったメリットがあります。
・常に出庫される機会が多い品を出し入れしやすい場所にまとめて保管する。
・類似品は離して配置する。
・あまり出庫しない品をまとめて保管する。
など。
プラスして在庫システムとハンディ等を活用することで、手書きで管理する手法に比べ素早く行えるようになり、ロケーション管理の精度も向上します。
では、ロケーションをどのように整理、設定するのか。
①在庫品の整理
在庫品の洗い出しを行う。
例)材料A、包材B、半製品C、製品D
②在庫場の整理
保管場所の洗い出しを行う。
例)常温庫、冷凍庫、冷蔵庫、包材庫
③棚の整理
保管場所詳細(棚)の洗い出しを行う。
例)常温庫-製品、常温庫-半製品、常温庫-材料
※品目カテゴリ、入荷日、消費期限、産地 等を付与し、更に細分化をすると直、解りやすくなります(棚に詳細ラベルを添付する等)。
例)常温庫-材料-米飯、常温庫-材料-野菜
④在庫品の保管場所を整理
在庫品をどの保管場所で管理するか整理する。
例)製品D ⇒ 常温庫-製品、半製品C ⇒ 常温庫-半製品、材料A ⇒ 常温庫-材料
⑤在庫台帳を作成
在庫情報を台帳として管理する。
例)材料A 常温庫-材料(材料Aは常温庫の材料棚に保管されていることが把握できる)
これらを設定、共有することで「モノがどこに管理されているか」把握することができます。
ベストは、新人さんでも在庫の置き場所がわかる設定がよいのではないでしょうか。
FOODWORLDでは、設定できるロケーションは大きく言うと6つのキー(倉庫、ゾーン、品目、消費期限、入荷日、仕入先)で管理することができます。
補足キーとして在庫区分(通常、サンプル等)、産地、棚番という項目もあります。
このキーは運用途中で増やしたり、減らしたりすることができるので、導入スタート時は「品目管理」、徐々に管理するキーを増やし「ロット管理」へ切り替えるといったことができます。
シンプルに「品目管理(倉庫、品目)」で管理されているお客様もいれば、トレースできるようにと「ロット管理(倉庫、ゾーン、品目、消費期限、入荷日、仕入先、産地)」で管理されているお客様もいます。
動画ではロケーション管理とハンディ導入例をご説明しています。是非ご覧下さい。
ロケーションは細かく区切れば区切るほど、迷うことなく探す事ができるようになりますが、一方で管理や更新が複雑化するため、逆に現場の混乱を招くことがあります。
商品の入れ替え頻度、在庫量の変動量、取り扱っている商品のアイテム数 等に応じたロケーション設定が必要です。
柔軟なロケーション設定を模索してみてはいかかでしょうか。
FOODWORLD製品紹介はこちらもご覧下さい。
FOODWORLDメールマガジンはお客様へ最新の情報提供や、当社ならではの製品紹介を、読んで楽しいコンテンツとして毎月配信しております。
メールマガジン2021年 2月号を見る