月刊FOODWORLDメールマガジン2021年 6月号から抜粋
食品業のAIこれだけ押さえておけば大丈夫
こんにちは。6月号担当の「おやじタヌキ」です。
今月は「食品業のAIこれだけ押さえておけば大丈夫」についてお話しさせて頂きます。
AIって、何だか最近よく聞きますよね?
何だかおどろおどろしい高度な技術みたいに見えますが、実は皆さんの身近でたくさん活躍しています。
ソフトウェアなのですが、便利なので、食品業でも導入事例が出始めており、今後10年を考えると多くの企業が利用するようになると思われます。
メルマガ読者の皆さまも基礎知識だけは持っていた方が良いかなと思いますが、さりながら、ちょっと難しそうですね。
今回は「これだけ押さえておけば大丈夫」というアウトラインを、おやじタヌキがQA形式でご説明させていただきます。
Q1: AIって何?
⇒Artificial Intelligence 日本語では「人工知能」です。しかし、今現在は、定義や規格はありません。
大まかには、人間の脳の拡張として判断をしてくれるソフトウェアだと考えれば間違いないでしょう。
疲れ知らずで大量のデータを読み込んで判断できるのは人間の能力をはるかに超えています。もし自分の脳が無限の記憶領域を持っているとしてら、どんなだろうって想像してみて下さい。
Q2: 最近出て来た技術なの?
⇒人間の脳の代替をコンピューターにやらせようという技術開発は1950年代からあり、研究としては長い歴史があります。(動画で補足)
近年になって注目されるようなったのは技術革新の結果、やっと実用化できたからだと言っていいと思います。また、脳科学や認知科学など、人間の脳の解明の積み重ねも関係しています。
Q3: 何ができるの?
⇒人間の脳にできることは何でもできます。論理的には。
おやじタヌキは、①画像解析、②多因子分析、③最適解、④言語処理、この4点について人間の代わりをしたり、人間を超える働きをしてくれると整理しています。
①画像解析
現在のAIでもっとも普及している分野です。文字通り様々な画像を解析して判断します。
画像データを縦横斜めにして、色を反転させたり、ぼかしてみたり、もっと沢山の処理をして根気強く、超高速で分析してくれるスーパー社員をイメージして下さい。
②多因子分析
様々なデータを重ね合わせることで、(これから起こることの)規則性や因果関係を導き出します。
データ分析が超得意で、内外のあらゆるデータを時系列に取り揃えて整理して、難しい数式を駆使して分析してくれるスーパー社員をイメージして下さい。
③最適解
複雑な制約条件の中から最適解を導きます。大手冷食企業の生産計画AIでは、最適解の候補は1工場で最大16兆通りの組み合わせがあるとのことです。
どんな難問でもデータを整理して最適な代替案を提示してくれるスーパー社員をイメージして下さい。
④言語処理
単語、文節、構文、文脈、類義語、対義語など膨大な辞書を元に、データ起こしをしたり、文章を補正したり、翻訳したりします。
口述筆記が得意で、文書の推敲も、翻訳もできるスーパー社員をイメージして下さい。
Q4: どんなことに使われてるの?
⇒検索エンジンや翻訳などのインタネットサービス、またEC(リコメンド)やAIスピーカーなどで、実は日々AIを利用している方がほとんどです。
最近では車の自動運転などが話題です。カメラ画像やセンサーの情報から障害物や人や車両の動き、道路の状況などを判断するのにAIは欠かせません。
医療では検査画像から見落としがちな病気を検出したり、防災では微細な兆候から災害を予測したり、優れた専門家に代わりをしてくれたりもしています。
Q5: 食品関連の企業ではどんなところで使われているの?
⇒スーパーやコンビニ、外食の需要予測や、それに基づく発注勧告は多くの企業が利用しています。
また、条件によって価格を自動で変更する「ダイナミックプライシング」もAIで自動化する場合が多いです。
卸では物流や在庫の最適化に利用されており、共同配送のようなより複雑な最適化でもAIが活躍しています。SDGsで食品ロスの削減が命題になっていることもあり、この辺の分野はどんどん発展すると思います。
Q6: 食品工場では何に使えるの?
⇒これについては動画でご説明します。
Q7: 導入するにはどんな方法があるの?
⇒これについては動画でご説明します。
Q8: コスパは合うの?
⇒大勢で同じ仕組みを使うAIであれば、充分導入できると思います。
それに対して、自社業務に特化したAIを個別開発しようとすると、今現在はかなり高額になり採算は難しいと思います。
しかし、AIの普及ペースは早いので、10年以内にはほとんどの企業に手が届く範囲で個別AIの導入が可能になると考えています。
Q9: FOODWORLDにAIの機能は無いの?
⇒すみません。今はありません。この先は約束はできないけど、頑張ります。
本文で割愛した「Q6食品工場では何に使えるの?」と「Q7導入するにはどんな方法があるの?」について動画でご説明します。是非ご覧下さい。
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