月刊FOODWORLDメールマガジン2019年 9月号から抜粋
生産管理システム導入を考えるタイミングって?
こんにちは。9月号担当の「たぬき一郎」です。
今回は「生産管理システム導入を考えるタイミングって?」についてお話ししたいと思います。
昨今、食品業界も人手不足問題や表示の義務化、またHACCP義務化にともない、AIやIoT、RPA(Robotic Process Automation)といった言葉がニュースでたくさん流れています。
ちなみにAIやIoT、RPAは、業務がデジタル化されている事が前提のものですが、これからの時代、そうなっていく事は避けては通れないと思われます。
デジタル化が迫る中で、食品工場でいうと、業務部、購買部、システム部の方々が普段の業務でシステム関係に携わる事が多いようです。
既存のシステムを「システム改修」して少しづつ業務に合うよう改善して運用しているか、または自作でExcelで作成し運用しているか、だと思います。
かといって「生産管理システムを導入」となると、システム範囲も広く工場全体の業務改善になってしまうため、多部門に渡って業務変革を求められます。
更に値段も高額になってしまう為、会社の中でも「予算化」する事は難しいと言われてます。
では、どのタイミングで「生産管理システム導入を検討しよう!」と考える、または思うのか、今回はお客様との話の中で、よく出てくる理由3つをご紹介いたします。
1.新工場を設立する(改築もふくめる)
一番多いのが「新工場を建てる」です。
なぜこのタイミングなのか?
売上増加目標に対しての生産数が増加、効率アップのためにライン数の増加、社員が快適に働ける環境づくり、人員確保、法規(HACCP、ISO、フードディフェンス 等)対応、などなど。
このような理由で新工場を建てる中「新工場を建てるなら予算の中にシステム導入費用も一緒に・・・」と検討されることが一番のタイミングのようです。
新社屋、新設備導入による業務変更(業務フローの変更)に伴い、コードを一新したり、得意先、仕入先、商品等のマスターを整理したりと、今まで分散され管理されていたデータを統合するには良いタイミングだという事です。
2.Excelを脱却したい
2番目が「Excel運用を何とかしたい」です。
なぜこのタイミングなのか?
生産指示や発注、在庫管理で使用している頻度が高いと思いますが、部署や担当者毎に様式が異なり集計作業等が煩雑になる、共有ファイルが複数で同時に使えない、入力漏れ、人為的ミス 等が言われています。
確かにExcelは非常に便利ですが、個人利用を想定して作られているソフトなので、会社全体の情報共有、データ管理等を行うと上記のような弊害が考えられ、使用する人が増えていけばいくほど顕著になります。
また担当者しか「分からない」「触れない」や「担当者がやめたらどうするの?」等の声が現場から聞こえてきたら、生産管理システム導入検討のタイミングという事です。
かといってExcelをすべてやめる事はなく、使いやすい部分は一部残し統合データベースと共存するという選択肢もあります。
業務を見直す(整理する)いい機会にはなりますよね。
3.システムのリプレイスをしたい
次に多いのが「現システムをリプレイスしたい」です。
なぜこのタイミングなのか?
一昔前に作成したシステムでは、法規・法令に対応出来ていない・できない、とか修正するにもコストが高いという声が聞かれます。
また、稼働するハードウェアやOSの保守切れ、メンテナンスできる技術者の減少 等が出てくるのも事実です。
前述した法規・法令でいえばHACCP、ISO、ラベル表示 等、この何年かで色々な法令が義務化となってきました。
食品業界も、めまぐるしく変化する業界なので、法規・法令もさることながら、運用や業務の変化も激しく、現場から当初決めた機能が「もう使えない」といった声が聞こえ始めたら、生産管理システム導入検討タイミングです。
まとめると
・新工場を計画している場合、設備や機器が新しくなる事からシステムを導入して生産拡大のチャンスである
・品目数や取引先が増加する事で、これまで属人的にExcelでこなしてきた体制では限界があり、DB一元化するチャンスである
・既存システムに不安、不満があり、古いシステムに引きずられ業務が停滞していたら、システムリプレイスするチャンスである
是非、この機会を利用し生産管理システム導入をご検討ください。
当社FOODWORLDも陳腐化しない様、入荷時、出荷時のハンディよる実績収集、製造工程におけるタブレット+計量機での実績収集 等、外部デバイスを使用して人の負荷を軽減する仕組みも積極的にご提案しております。
冒頭に記述したAIやIoT、RPAは、食品業界にとっても決して他人事ではなく、近い将来必ず導入されるしくみとなるはずです。
今からそれに備えて、部分的にでも「業務のデジタル化」を実現していくことが、将来の第一歩になる事だと思います。
ご検討機会がありましたら、是非、ご相談ください。
今回ご紹介した内容について、動画も是非をご覧ください。
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